4スタンス理論のタイプ診断【洲本Jr.版】
最近、4スタンス理論のネタでたくさん記事を書いていますが、最近入会した子や保護者には、よくわからないと思いますので、今日は、簡単な説明と、タイプの診断方法を紹介しておきます。
★4スタンス理論とは?
”ヒトの適切な身体の使いかたは、タイプによって4種類存在する”という廣戸聡一氏が創案された理論です。
血液型のように、生まれ持って決まっているので、途中で変わったり、訓練によって変えたりすることはできません。そのタイプにあった身体の使い方をすることで、すべてのパフォーマンスが上がります。
子供達のそれぞれのタイプを知ることで、指導の仕方も変わり、より適切なアドバイスができます。当クラブでは、この4スタンス理論をソフトテニスに活用して、子供達の個性を伸ばす指導を行なっております。
4スタンス理論については、たくさんの書籍やDVDなども販売されていますから、深く知りたい方は、ぜひ、勉強されてください。
★タイプの説明
AタイプとBタイプ
土踏まずのつま先側に重心を持つ人は、Aタイプ。
土踏まずのかかと側に重心を持つ人は、Bタイプ。
と分類します。
足のつま先重心の人(Aタイプ)は、手では”指先をメインに使う指先派”。
足のかかと重心の人(Bタイプ)は、手では”手のひらをメインに使う手のひら派”。
となります。
例えば、しゃがんだ時に、自然にかかとが浮いてしまう(うんこ座りが苦手)人は、つま先重心のAタイプであることが多いです。べったりかかとをつけてしゃがめる人は、Bタイプだったりします。
↑かかとを浮かせてしゃがむAタイプ。かかとをつけたままでは転びそうになる。
↑かかとをつけても楽々座れるBタイプ。
ただし、Aタイプの人でもうんこ座りができる人はいます。どちらかというと、どっちが楽に座れるかで判断しましょう。
Aタイプ、Bタイプの診断は、他の方法でチェックした方が、確実に診断できます。
1タイプと2タイプ
足の内側に重心を持つ人は、1タイプ。
足の外側に重心を持つ人は、2タイプ。
と分類します。
足の内側重心の人(1タイプ)は、手では”人さし指と中指をメインで使うタイプ”
足の外側重心の人(2タイプ)は、手では”薬指と中指をメインで使うタイプ”
となります。
例えば、マイクを持ったとき、無意識に小指が立ってしまう人は、1タイプの可能性が高いです。
4スタンス理論では、Aタイプ、Bタイプと、1タイプ、2タイプを組み合わせて、A1タイプ、A2タイプ、B1タイプ、B2タイプの4種類に分類します。
クロスタイプとパラレルタイプ
身体、体幹をひねって動くのが得意なクロスタイプ。
身体、体幹をひねらず動くのが得意なパラレルタイプ。
4つのタイプの中で、A1タイプとB2タイプは、クロスタイプになります。また、A2タイプとB1タイプは、パラレルタイプになります。
まずは、この基礎知識を覚えてください。これが、4スタンス理論の基本となります。
★4スタンス診断
それでは、さっそく皆さんが何タイプなのか、調べてみましょう。診断方法には、いろんな方法があるのですが、このブログでは、各2種類ご紹介しておきます。
Aタイプか、Bタイプか?
ケンケンをしてみましょう。
左の動画(Aタイプ):左右の膝を揃えてケンケンをします。
右の動画(Bタイプ):膝と内くるぶしを合わせてケンケンをします。
どちらのやり方が安定してケンケンできるか、ケンケンしやすいかを比べてください。左がやりやすい人はAタイプ。右がやりやすい人はBタイプと診断されます。モデルは、Aタイプなので、右のケンケンは、グラグラ不安定で、ジャンプも低いですね。
次に1タイプか、2タイプか?
内側重心か、外側重心かを診断しましょう。足幅を首幅(肩幅より狭くする)にして立ちます。身体前で両手を合わせてください。
左の動画(1タイプ):両足の内側に重心をかけて立ち、ゆっくり身体を回旋させます。
右の動画(2タイプ):両足の外側に重心をかけて立ち、ゆっくり身体を回旋させます。
どちらのやり方が回旋しやすいか比べてください。左がやりやすい人は1タイプ。右がやりやすい人は2タイプと診断されます。モデルは、1タイプなので、左の方が、可動域が大きいですね。
指で環を作って、腕を挙上してみましょう。
左の動画(1タイプ):人さし指と親指で環を作り、ゆっくり挙上します。
右の動画(2タイプ):薬指と親指で環を作り、ゆっくり挙上します。
どちらのやり方が、可動域が大きくなるか比べてください。左のやり方で、可動域が大きい人は、1タイプ。右が大きい人は2タイプと診断されます。
左の動画(1タイプ):両腕をぐるぐる内回し(前回し)してから前屈します。
右の動画(2タイプ):両腕をぐるぐる外回し(後ろ回し)してから前屈します。
どちらのやり方が前屈しやすいか比べてください。左がよく曲がる人は1タイプ。右がよく曲がる人は2タイプと診断されます。モデルは、1タイプです。
最後にクロスタイプか、パラレルタイプか?
すでにタイプ診断はできましたね。最後に確かめの意味も込めて、確認をしてみます。
A1タイプか、B2タイプなら、クロスタイプになるはずです。
A2タイプか、B1タイプなら、パラレルタイプになるはずですよ。もし、違っているなら、何かの判定が間違っていることになります。再度、確認してくださいね。
右手を左足で蹴る場合と、左手を左足で蹴る場合では、どちらが蹴りやすいでしょうか。
左の動画(クロスタイプ):右手を左足で蹴り上げます。身体をひねった動作。
右の動画(パラレルタイプ):左手を左足で蹴り上げます。身体をひねらない動作。
どちらのやり方が蹴りやすいか比べてください。左の動画が蹴りやすい人はクロスタイプ。右の動画が蹴りやすい人はパラレルタイプに診断されます。モデルは、クロスタイプなので、左の動画の方が蹴りやすいです。(モデルは、A1タイプなので、クロスタイプで合ってますね。)
つたない説明で申し訳ありません。もっとわかりやすくテニスコートなどで解説したいと思います。まだまだわかりにくいと思いますが、気軽に監督まで、ご質問ください。
いかがでしたか、4スタンス理論?興味をもっていただけたら幸いです。まず、自分が何タイプなのか知ることですね。それがわかれば、その特徴がどうなのかを教えていきますからね。個々のタイプに合ったフォームとは?どうやったら速く走れるのか?速く動けるのか?つま先重心とかかと重心では、おのずと走り方も違えば、フォームも違ってきますからね。
去年、某小学校の依頼で、「4スタンス理論を活用した事例発表、かけっこを速く走る方法」について講演をしましたが、この理論を知っているのと知らないのでは、スポーツをする上で、上達速度がずいぶん違ってきます。自分と指導者のタイプが違えば、どんでもなく不利益を被ってしまうんです。指導者の考える正しいフォームと、自分に合うフォームは違うことも多いからです。
みんなで勉強していきましょう。
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